こんにちは!年子姉妹ママ、たぬきです
子育て世帯のみなさま、きょうもお疲れ様です。癇癪やイヤイヤ、こだわり多すぎ問題・・・加えて夜泣きなんてあると寝不足で頭が回らない。
2歳 癇癪 治らない なんて検索してみたりして、毎日どうしたらいいの・・・と悩む日々。めちゃくちゃわかります。
きょうはその悩みが少し楽になるかもしれない、「子どもの気質」のお話です。
私自身、長女が産まれてから万年寝不足・困りごと続きで本当に大変でしたが、あるきっかけで長女がHSC(Highly Sensitive Child)だと気づいてから気持ちがとても楽になりました。
私と同じようにお子さんの気質がHSCということに気づかず困り果てている方もいらっしゃるのではと思いまして、長女を育てるうえで困っていたこと、また彼女の気質であるHSC(Highly Sensitive Child)についてまとめようと思います。
癇癪や夜泣きで困っているパパママさんの何か気づきになれるとうれしいです。
- 癇癪や夜泣きの原因は子どもの気質?
- HSC(Highly Sensitive Child)とは
- HSCチェックリスト
- HSCにも内向的と外交的がある
- HSCの子どもとの向き合い方
長女について
生後0か月のころから本当によく泣く子でした。ジーナ式のネントレを実践して少しはマシに・・・それでも夜泣きは多かったです。寝起きも悪く必ず泣いて起きてくるし、一度ギャン泣きモードに入るとなにをやってもダメで30分以上泣き続ける・・・ピチピチ暴れながら泣き叫ばれ、日中ならまだしも午前3時とかに格闘していると本当に私が泣きたくなりました。ついでにベビーカーは絶対乗ってくれないし、着替えも嫌い。
つ、辛そうだね・・
1歳を過ぎると早めのイヤイヤ期到来で、自分の思うままに行動できないと癇癪を起こし床に転がりピチピチ。一度機嫌を損ねると長時間引っ張り、機嫌直ったかなと思っても些細なことでまた泣き叫ぶ。とにかく何でも嫌がるので原因が分からないことも多いんですよね・・・
1歳半で人見知りも始まり、エレベーター等で知らない人がいると絶叫。抱っこマスト。
だいたい泣き叫んでるね・・・
2歳になり言葉が話せるようになると癇癪は少しずつ減ったものの、ママ依存が強くなりママが見えなくなると不安になり叫ぶ、登園も毎日「いやー!」とギャン泣き。家ではもちろんトイレも一緒で、寝るときはママのおなかの上の乗っていないとだめ。夜中もおなかの上から動かないので私は毎朝身体中バキバキになって朝を迎えます。
同時に夜泣きも復活して、ひどいときには2時間おきに「いやー!」と泣き叫んで起きてきて、抱っこもイヤ、すべてイヤで1時間以上泣き叫び続ける・・・
もう大丈夫です・・・
文字で書くともうホラーでしかない・・・!
0歳の時は「赤ちゃん育てるってこういうものだ」と思いつつ、友達の子どもの話聞いて若干違和感を感じる程度だったんですが、次女が産まれて明確に「長女はなにか発達に問題があるのでは・・・」と感じ始めました。次女は0歳からよく寝るし、機嫌もすぐ直る、たいていご機嫌。こんなに育てやすい子が存在するのかとこれはこれで驚きました。
自閉症などの発達障害も疑っていろいろ調べてみたものの、自閉症の特徴には全く当てはまりません。
年齢的なものかもしれないし、とりあえず日々をこなすしかないなぁと思っていました。
HSCと気づいたきっかけ
私には3歳下の妹がいます。
コミュニケーション能力が高くてかわいい、誰からも好かれる、美的センスが高く多才なのになぜか自己肯定感が低めで1人時間が大好き。人といるときはとても楽しそうにしているのに「人と話すと疲れるからいやだ」と言います。
他人からするとなんだか矛盾していて不思議に見えると思います。
ある日その妹とお茶しながら長女の子育てがいかに大変か愚痴っていたときのこと。
妹がふと「●●(長女)はHSPじゃないかな。たぶん私と一緒」と言ったんです。
HSP・・・?
私、ぽかん。
妹に丁寧なレクチャーを受け、聞けば聞くほど「それだ!」となりました。妹自身、自分のメンタルの弱さや不安感に長年悩んでたどり着いたのがHSPというワードだそうです。
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、HSC (Child) はその子ども版です。その言葉を知ってすぐ、まずはこの本で勉強しました。漫画で読みやすく丁寧に解説されているので夫にも読んでもらい、夫婦で話し合う際に活用させてもらいました。
HSCの特徴
HSC(Highly Sensitive Child)とは、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン氏が提唱したもので、日本語に言い換えると「人一倍敏感な子ども」という意味です。アーロン氏はHSCのことを「感覚や人の気持ちに敏感で傷つきやすい子ども」とも定義しています。
自らもHSPである斎藤裕医師がまとめている「HSCの10の特徴」が分かりやすいので、これをもとに解説していきます。臨床経験や、HSCと関連があるとされる書物や資料をもとに研究・分析を重ねて作成されているそうです。
①刺激に対して敏感
- 音・光・痛み・かゆみ・肌ざわり・暑さ寒さ・空腹などに敏感に反応しやすい
- 細かいことに気がつく
②刺激を受けやすく、疲れやすい
- 過剰に刺激を受けやすく、落ち着きがなくなる、物事がうまくできなくなるといった状態になりやすい
- 人より早く疲労を感じてしまう
- 人の集まる場所や騒がしいところが苦手
③慎重に行動する
- 目の前の状況をじっくりと観察し、情報を徹底的に処理してから行動する。そのため、行動を起こすのに時間がかかりやすい
- 刺激に慣れにくく、新しい刺激や変化を好まない
④共感する能力が高い
- 人の気持ちに寄り添って深く思いやる力や、人の気持ちを読み取る力など“共感する能力”に秀でている
- 細かな配慮ができる
⑤人との境界線が薄い
- 他人の影響を受けやすい
- 他人のネガティブな気持ちや感情を受け取りやすい
⑥鋭い感性や深みのある考えを持つ
- 直感力に優れている
- 漂っている空気や気配・雰囲気などから、素早くその意味や苦手な空間・人などを感じ取る
- 物事の本質を見抜くことがある
- 思慮深く、物事を深く考える傾向にある
- 差別や権力・支配を嫌う
⑦内面の世界に意識が向いていて、豊かなイマジネーションを持つ
- 想像性・芸術性に優れている
- クリエイティブ(創造的)な仕事に向いている
⑧人との深いつながりや主体的に生きることを好む
- 自分が交流を深めたい相手を選び、深いところでつながって共感し合えるようなコミュニケーションを好む傾向
- やりたくないことをやらされたり、観察されたり、管理されたり、評価されたり、急かされたり、競争させられたりすることを嫌う傾向
⑨自己肯定感が育ちにくい
- 学校や社会の中で、求められることを苦手に感じることが多い
- 人と比較したり、うまくいかなかったりした場合に自信を失いやすい
⑩自分の気質に合わないことに対して、ストレス反応が表れやすい
- 様々な形での行動や症状としての反応が表れる。(「落ち着きがなくなる」「固まる」「泣きやすい」「言葉遣いや態度が乱暴になる」「便秘」「不眠」「発熱」「頭痛」「吐き気」「腹痛」「じんましん」など)
- 人のささいな言葉や態度に傷つきやすく、小さな出来事でもトラウマとなりやすい
HSCセルフチェックリスト
- すぐにビクッとする
- サプライズをしてあげてもあまり喜ぶことがない
- 相手の気持ちをよく察する
- 年齢よりも大人っぽい言葉づかいをすることがある
- においに敏感
- ユーモアのセンスがある
- 優れた直感力をもっている
- 興奮した日はなかなか寝つけない
- 大きな変化に対応するのが苦手
- 着ているものが濡れたり汚れたりすると着替えたがる
- 四六時中質問をしてくる
- 完璧主義のように見える
- 他人の痛みや苦しみによく気がつく
- 静かでおとなしい遊びが好き
- ハッとするような深い質問をしてくることがある
- 痛みに敏感
- 騒がしい場所が苦手
- ほかの人が気づかないような微妙なことによく気づく
- 安全かどうか確かめてから行動を起こす
- 自分の知らない人がいると実力を発揮できない
- 子どものわりに物事を深く感じとっている
- 服のタグやチクチクする肌触りなどを嫌がる
- 叱るよりも優しく間違いを正したほうが理解してくれる
Yesの数が13、もしくはそれ以上だった場合、子どもはHSCである可能性が高いといわれています。
長女の場合まだ2歳なので判断が難しいものもありますが、それでも17個。
17個!!
最初にこのチェックリストを見たときは衝撃で、『赤ちゃんの頃の夜泣きは小さな音や光が嫌だったのかもなぁ』『服の種類で着る・着ないがあるのはこういうことか』と様々な点で腑に落ちました。
でもいくつか全く当てはまらないものもあるんですよね。
「新しいことに挑戦するのが嫌い」「静かな遊びを好む」あたりは正反対で、好奇心旺盛・いろいろ試したい・めちゃくちゃうるさい(笑)です。
実はHSP(HSC)の中にも種類があるんです。
HSPは4つのタイプに分けられる
A:刺激を求めない内向型の繊細さん(非HSS型HSP)
このタイプは、一般的なHSPと見られており、HSPの約70%が該当。内向的で、敏感で繊細な気質をもつ方です。
B:刺激を求める内向型の繊細さん(HSS型HSP)
このタイプは、HSPの中ではやや少数派。好奇心旺盛で、安全が確認できればチャレンジもできます。刺激がストレスとなるため、一人の時間が好き。
C:刺激を求めない外交的な繊細さん(非HSS型HSP)
こちらのタイプもHSPの中ではやや少数派。社交的で、人との交流は好みますが、些細なことでストレスをためこんでしまうことも。人当たりは良く、刺激を積極的に求めないので、比較的リスクは犯さずに行動します。
D:刺激を求める外交的な繊細さん(HSS型HSP)
外向型の繊細さんのほとんどが、このタイプ。好奇心旺盛、活動的で周りの人に気を配ることができる人です。マルチタスクも得意でリーダーシップも発揮できますが、後から疲れてぐったりしてしまうことも。
周りからはアクティブに見られますが、その裏で疲れたり傷ついたりしている自分の二面性に悩むことが多くなります。
なるほど、うちの長女はまさにDですね。
「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる」ような矛盾を抱えている人、とよく言われるタイプだそうで、ものすごく面倒な いろいろ苦労しそうなタイプです。
HSCの子育て、大事なことは?
親が子ども自身の特性に気づき、認めること
まず最初の1歩がこれです。まだ2、3歳だとただのわがままなのか見分けがつかないことも多々あると思いますが、HSCの資質を持っている子はとにかく人一倍「イヤ」や「不快」なことが多いんです。それを知っているだけでも頭ごなしに怒るなんてことはなくなりそうですよね。
本で知識や経験談を頭に入れておくこともすごく役に立ちます。この本は実際にHSCの子を育てるママたちが作った本で、向き合い方のポイントや親としての葛藤などがリアルに描かれていてとても勉強になりました。型にハメる教育はやめようと心に誓った本です。
安心感を与えてあげること
人の気持ちをよく感じ取るHSCちゃん。少しの変化に気づき、理由もないのに不安になりがち。思い通りに動いてほしくて「着替えたらおやつあげるよ!」など条件付きのご褒美で釣ってしまいがちですが、たまにはなんでもない時間に無条件でぎゅーとしてあげてください。自分は愛されているんだ、この人には甘えていいんだという拠り所を人一倍欲しています。
親が感情的にならないこと
HSCの子は怒られるのも苦手だし、そこから機嫌を直すのも苦手。そしてすぐ感情的になります。ここで釣られて親も感情的に「もういい!」なんてすると手がつけられなくなります。まずは反射的に大声を出すのをやめて、叱る前に深呼吸、出来る限り待つ。これが一番難しいんですけど、できるときだけでもやってみてください。
ほかにも向き合い方まとめています、こちらもどうぞ。
まとめ
みなさんのお子さんはどうったでしょうか。
HSCの子は不登校になる確率が多いと言われています。つまり、HSCの子は年齢が上がっても生きづらさを感じやすいということです。
たとえ「うちの子は違うな」と思った方でも、世の中にはこんな子がいるよということを知ってもらえると嬉しいです。
きょうも読者のみなさま&ご家族がHappyでありますように!