こんにちは!年子姉妹ママ、たぬきです
モンテッソーリでよく聞く「敏感期」という言葉。これを意識するだけで子どもとの向き合い方が変わります。きょうは子育てを変える「敏感期」に注目!
敏感期とはいつのことなのか、どんなことを意識すると子育てが楽になるのか解説します。
そもそも「敏感期」とは?
「ある特定のこと」に対して感受性がとても高まる時期のことを指します。この敏感期のときは、その「特定のこと」を、苦労なく吸収することができようになる、いわば成長の黄金期なのです!
この「特定のこと」というものは時期によって違っていて、下記のように示されています。
秩序の敏感期 【生後6ヶ月〜3歳】
運動の敏感期 【0〜6歳】
感覚の敏感期 【0〜6歳】
言語の敏感期【0~6歳】
小さいものへの敏感期 【1〜3歳】
数の敏感期 【4〜6歳】
敏感期には終わりがあるので、適切な時期に適切な刺激を与えてあげることで脳のシナプスの成長を高めることが出来るのです。
知っておくとおもちゃ選びも楽になりそうだね!
秩序の敏感期【生後6ヶ月〜3歳】
この時期は順序や所有者、場所、習慣など「いつもと同じ」ということに強くこだわる時期です。
イヤイヤ期と被るので混同しやすいのですが、とにかくいつもとなにか違うことに対してすごく敏感です。
うちの長女も2歳前後は物を置く場所や順番、ママが座る場所などにもこだわりがありました。
秩序の敏感期には「いつも同じ順番」「いつもと同じやり方」など「いつもと同じ」ということを意識してあげてください。いきなり違うことをされると子ども自身がパニックになり手をつけられなくなるほど暴れることがあるので(笑)、違う方法をしないといけない場合は「ここに置いてもいい?」「あっちから行ってもいい?」など子どもに聞いてあげると良いです。
大人でも先に言ってもらえると切り替える準備ができるよね
運動の敏感期 【0〜6歳】
子どもってとにかく何かに登りたがりませんか!?階段を見つけると嬉しそうに駆け寄っていくし、段差やブロックがあると上に乗ってみたり、その上を歩いてみたり。
うちの姉妹も歩き始めたころは階段が大好きで階段を何度も往復させられる地獄の所業・・・しかもまだ安定して歩けないので転倒しないよう補佐も必要で大変でした。
わざわざ階段往復するなんて変な生き物だなと思っていたんですが(笑)、これが運動の敏感期なんですね。
身体能力が日に日に上がっていくので自分の能力を試したいんです。この段差登れるかな?ここからジャンプできるかな?走ったらママより早いかな?なんて毎日少しずつ自分を試しているんですよね。
大人からすると「急に走らないでー!!!」という感じなんですが、子どもにとっては自分の身体をコントロールすることも立派な挑戦・成長です。
たくさん身体を動かすこと、様々な身体の動かし方を経験させてあげることで身体のコントロールがどんどん上手になっていくので「あぶないよ!」とすぐ止めてしまうのではなく、公園の遊具など可能な場所では「右手はこの緑の棒を持って、右手が持ててから左足を離すんだよ」など具体的に指示してあげてください。具体的な指示を受けて実際に動かしてみることで徐々に動き方を習得していきます。
うちの長女はこの方法でハシゴの登り方覚えました。2歳3か月くらいのときにはもう私の補佐なしで登れてたなぁ。
感覚の敏感期 【0〜6歳】
五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使いたい時期、五感を刺激すると脳が発達する時期です。
本人からの「触ってみたい」などの意思表示もありますが、「五感を使う」というのは広いので見逃しがちです。下記方法などで親が意識して積極的に「刺激」を提供してあげると良いと思います。
- 音楽のかけ流し
- 野菜や果物などを触る、においを嗅ぐ
- 絵本で見たものを実際に見に行く
- 冷たい水、温かいコップなどを触らせてあげる
- 布絵本やビジーボードなど様々な感触が試せるもので遊び擬音語を教えてあげる
先日、次女が私のホットコーヒーを触ろうとするので「熱いからだめだよ」と止めたのですが、少し冷めてから「これ熱いからね、でも触ってみる?」とコップを触らせてあげると驚いたのか自分で手を引っ込めてそれ以降触ろうとしません。1歳でも危機察知能力がありきちんと理解しているようです。このように自分で体験すると子ども自身覚えていくんだと思います。
言語の敏感期【0~6歳】
言語といっても大きく下記に分けることができます。
聞く敏感期(0歳〜)
話す敏感期(2歳〜)
書く敏感期(3歳〜)
読む敏感期(3歳〜)
0歳の赤ちゃんを育てている方はわかると思いますが、話しかけると一生懸命こちらの顔を見て聞こうとしてくれますよね。理解していなくても「聞いて」いるんです。目を見て柔らかい表情で話しかけることで赤ちゃんは安心し「もっとママの声を聞きたい」という欲求になります。その欲求がリスニング能力向上に役立ちますので、楽しそうにどんどん話しかけてあげてください!
0歳のころのインプットが2歳ころを機に爆発し、言葉になってきます。ここでも同じように楽しそうに会話を返すことで「もっとパパと話したい!」「これなんて言うんだろう?」という欲求が生まれ、さらなる発語に繋がります。
3歳以降になると文字への関心が高まり、「これなんて読むの?」の質問が増えます。あいうえお表やABC表など会話のきっかけになるようなポスターを貼っておくと良いですね。
小さいものへの敏感期 【1〜3歳】
初めて知ったとき、「こんなのあるの!?」と驚きましたが、たしかに子どもと接していると「よく見つけたねぇ!?」というものを拾っていたりします。「これなに?」と持ってくるものも小さな埃だったり、髪の毛だったりするのでこれがこの敏感期なんだと実感しました。
手先を起用に使えるようになってくる時期で、小さいものを見たら見つめていたい、拾って触ってみたいなどという欲求が出てくるんだそうです。小さなものをつまむ・触るということでさえ子どもにとっては未知との遭遇のような体験なんですね!
この欲求をうまく利用することで前述の五感への刺激と能の成長を促すことができます。お散歩中に小さな石や葉っぱを集めてみたり、紐通しに挑戦するなど手先を使う遊びを日常に取り入れてみてくださいね!
数の敏感期 【4〜6歳】
数の概念を少しずつ理解してきてなんでも数えたい時期です。この時期になると1~10の数を言える子も多いと思いますが、足し算や引き算の概念を少しずつ遊びの中に取り入れてあげると良いです。
「クッキー1個食べちゃったね、あと何個残ってるかな?」「赤と黄色の風船足すと5個だね!」など子どもの興味を示すものを題材にして会話に取り入れることから始めてあげてください。ある程度のきっかけを渡すと自分で聞いてくるようになります!
4歳前のお子さんには百玉そろばんを触って数の概念に慣れていくこともおすすめです。じゃらじゃら遊んでいるだけでも手先の刺激になりますよね。
まとめ
「敏感期」は子どもの成長を促す最高の機会です。いまはなにの敏感期に入っているのか意識するだけで子どもに渡すおもちゃ選びや休日の過ごし方が変わってきます。
さらに、「なんでそんなことするの!」などの親のイライラが軽減、それどころか「あ、いま成長してるんだな」のわくわくに変わります。
もちろん「敏感期」の期間の長さや深さには個性があります。その個性をしっかり観察し、子どもの能力を最大限生かせる機会を提供してあげたいですよね!
きょうも読者のみなさま&ご家族がHappyでありますように!